アーカイブ: 2023年9月4日

Glyco26番外編:台北の渋谷・原宿と言われる西門

Glyco26に参加する為の台北のホテルは、西門に取りました。MRTの西門駅周辺は、若者の街でまさに渋谷・原宿あたりを歩いている感じです。

Glyco26のとある夜、ホテルへの帰り道に西門でレストランを探しました。予約などしていないので、入る店、入る店が満杯で、渡り歩くこと数件、「熊一頂級焼肉西門店」に漸く入ることができました。このあたり、それにしても焼き肉屋が多いです。このお店は二時間食べ放題なのですが、10分毎にしか注文できないとのことで、結局食べられる総量は限られてしまいますね(笑)。

お店を外から見るとこんな感じです。正面2階のお店です。

焼肉はどうでしょう、第一級という事はないです。例えば、日本の牛角と比較すると、明らかに肉質は劣る感じがしました。入店したときは気が付かなかったのですが、ビールサーバーがあって、何杯でも飲めるようです。しかし、アワばかり出てきて、なかなかコップを一杯にできません(笑)。アイスクリームも食べ放題でして、デザートに頂きましたが、このアイスクリームはなかなか美味しかったです。キムチもなかなかに美味しい味でした。

泊まったホテルをご紹介しましょう。「パパ・ホエール」です。とても味のあるホテルです。ホテルの壁面には大きなクジラの絵が描かれていて、内装はレトロな感じです。宿泊費の割にコストパフォーマンスは高いと思います。

朝食会場は広くて種類も多く、とてもポイントが高いと思いました。

パパ・ホエールの地下1階はリフォームしてあって窓はないですが、部屋もきれいですし、なかなか快適です。このホテルに宿泊するなら、B1の部屋を予約した方が満足感が高くなると思います。2階の部屋のベッドとB1のベッドの違いをお見せします。なんと2階のベッドは、木材を積み重ねて作ってあります。こんなベッド見たことないです(笑)。2階は部屋の作りも本当に古いです。

西門には龍山寺もあり、台北の新旧が同居している面白い街ですね。

Glyco26番外編:寧夏夜市に行ってみた

台北に来たら「夜市に行ってみろ」ということで、Glyco26のとある夜、寧夏夜市に行ってみました。

この夜市は台北駅から1.5km程度の距離かと思います。
台北円環という五差路の一番細い道が寧夏路であり、ここに夜市が立ちます。
ここの臭豆腐の匂いは自分には強烈で、この匂いが立ち込める屋台周辺では物を買って食べる気が全くしませんでした。

ということで、夜市の屋台を避け、冷房が効いていて臭豆腐の匂いがしない路地のお店に入りました。
入ったお店は「鬍鬚張魯肉飯(美食文化館)」でして、知らなかったのですが魯肉飯の大手チェーン店みたいで、しかもここが本店だそうです(無茶苦茶ラッキー)。帰国して調べたら、日本にはなぜか石川県に2店舗あるらしいです。
注文はキャッシャーに直接注文し、支払いもキャッシャーで現金払いです。
台湾ビールが置いてないのがとても残念です。
台湾のお店では、アルコールが置いてあるところが少なく、自分のように食前酒としてビールを飲みながら、つまみとともに焼酎や日本酒を楽しみ、最後にご飯ものを〆で頂くという食事スタイルにはかなりつらい夕食です(笑)。
でも、ここのお店の鶏肉飯や魯肉飯とセットになっている貢丸湯は、さっぱりしていてとても美味しいと思います。
鶏肉飯には、多くの付け合わせが乗っていてお得感が高いです。味付けですが、自分には甘すぎる感じがして、もう少しあっさりした味が良いかもですね(笑)。

食後、コンビニで台湾ビールを買って飲みました。
ご飯を食べてからアルコールというのは主義ではないのですが、致し方ない(笑)。

あの~~~~、ブタさんが散歩してるんですが・・・・(笑)

Glyco26番外編:台湾・九份を旅行したら天燈の発祥地でもある十分へも行かねば損

台北へ旅行したら外せないのは、故宮博物館と九份ですよね。でも九份へ旅行するなら、ランタン(天燈)の発祥地でもある十分に立ち寄らない手はないですよね。

十分に行く場合は瑞芳駅で平溪線に乗り継ぎます。
台北駅から瑞芳駅への移動方法については、先のブログ「番外編:台北に旅行したら外すべからず九份観光、台北から九份往復の実際」を参照ください。

十分では、「ランタン(天燈)飛ばし」を体験することが出来ます。ランタンは、願い事を書いて空に飛ばすのですが、願い事の種類によって色が違います。赤色のランタンは健康運、黄色のランタンは金運、緑色のランタンは成功運、多くの願い事をすると値段もあがります(笑)。

十分の街中を通る「ローカル線」も見ものです。
車両が店の軒先に振れそうな程に狭い線路をゆっくりと車両が進んでいきます。
一時間に一本程度の頻度なので、線路脇はもとより、線路上からノスタルジックな十分の街並みを堪能することができます。ランタンは線路上から飛ばします。
車両が近づくと駅員さんが笛を吹いて知らせてくれるので安心です。

ここを走る車両は、ディーゼルです。十分を観光して、いざ帰ろうという時間に、十分全体が停電に会うというトラブルに見舞われました。当然、TPASSも動きません。どうしたものか?と思っていると駅員さんが説明を始めました。中国語なのでさっぱりわかりません。しかし、幸いにも車両はディーゼルなので、車両は時間通りに駅に入ってきました。駅員さんも何もなかったかのように乗客を誘導します。特に「十分から乗ったという紙切れ」をくれるわけでもなく、皆さんも普通に改札を抜けて車両に向かいます。

瑞芳に着いたら、窓口に皆さんが並んでいるので、自分もその列に並びました。「十分から来た」と駅員さんに告げると、TPASSの記録を書き換えて運賃が精算されるようでして、自分もそのまねをしました。十分のことは「シーフェン」と発音すれば通じます。

十分の街はずれから線路を見ると、よれよれした線路が雑草に埋もれていて、何とも寂れた雰囲気で郷愁を誘います。

十分の駅近くに「静安吊り橋」があります。是非渡ってみてください。ゆらゆら揺れるつり橋が十分の思い出を更に深くしてくれるでしょう。
欄干には印象的な彫刻が施されていました。

九份と十分は合わせて旅行すると台北の思い出がより深くなると思います。

Glyco26番外編:台北に旅行したら台湾一のパワースポット龍山寺に参拝しよう

台北へ旅行したら、台湾一のパワースポット龍山寺にお参りしない手はありません。
Glyco26に参加するために台北を訪れたのですが、空き時間を捻出して龍山寺に参拝し、台湾のパワーを頂いて参りました。

龍山寺は、地下鉄(MRT)の青色の板南線に乗り、龍山寺駅で降りればすぐ近くです。

参拝した時間には、ちょうどお坊さん達がお経を唱えていました。日本のお寺さんのお経とは何やら感じが違います。厳かで厳粛な響きという感じではなくて、何だか踊り出してしまいそうな楽し気なお経なのです。

短いですが、その様子を動画(Youtube)にして見ましたので、音を出して聞いてみてください(もっと長く録画してくるんだったなと後悔の念)。

お寺の雰囲気も、彩色豊で日本の「わびさび」を基調としたお寺さんの雰囲気とは若干違います。

皆様も是非、台湾のパワースポット龍山寺にお参りしてみてください。

Glyco26番外編:台北に旅行したら外すべからず故宮博物館、故宮博物館への行き方

台北へ旅行したら外せないのは、故宮博物館と九份ですよね。 Glyco26に参加するために台北を訪れたのですが、空き時間を捻出して故宮博物館を観光してきました。 今回自分が実際に利用した台北駅から故宮博物館への移動方法について具体的にご紹介したいと思います。

台北には6本の地下鉄(MRT)路線があります。MRTやバスに乗るためには、先にご紹介した「番外編:台北に旅行したら外すべからず九份観光、台北から九份往復の実際」に記載したTPASSを使いました。駅の自動改札機は、日本のそれとは少し形が違っていて、TPASSを認識させるには、きちんと方向を揃えて押し付ける感じにしないと行けません。結構エラーが発生する感じでして、何回もTPASSを押し当てる作業を強いられたことがあります。日本の自動改札機をPASMOやSuicaで通過する場合より丁寧な操作が必要です。

さて、使用するMRTの路線は、赤色の淡水信義線です。台北駅からMRTに乗り、士林駅でおります。故宮博物館へは、ここからバスに乗りますが、バス停は1番出口を出て高架下の信号の手前を右に曲がると直ぐ近くにあります。故宮博物館に行くには「紅30」と書かれたバスに乗るのが一番便利です。10分ほどで故宮博物館に到着です。

故宮博物館は、9時から開きます。混雑を避けるため、朝一番で乗り込むことをお勧めします。11時を過ぎるとかなり混んできます。ルーブル美術館やメトロポリタン美術館にも行ったことがあるのですが、キリスト教を色濃く反映するこれら欧米の美術館と比べると、中国四千年の歴史と仏教を色濃く反映するまさに東洋を代表する博物館であることが実感できます。展示物を全てご紹介することは不可能ですので、代表的な展示物をコラージュしてご参考致します。

皆様も是非一度はご覧になって見てください。なお、地下一階に大きなショップがあり、品数も豊富ですのでお土産探しにはとても良いです。ここはクレジットカードが使えるので助かりました。白菜も小から大まで4種類くらいのサイズで売っていました。

Glyco26番外編:台北に旅行したら外すべからず九份観光、台北から九份往復の実際

台北へ旅行したら外せないのは、故宮博物館と九份ですよね。
Glyco26に参加するために台北を訪れたのですが、空き時間を捻出して九份を観光してきました。

今回自分が実際に利用した台北から九份への移動方法について、その往復を具体的にご紹介したいと思います。
九份へは、台北駅から台湾鉄道(TRA)に乗り、台北駅→松山駅→南港駅→汐科駅→汐止駅→五堵駅→百福駅→七堵駅→八堵駅→暖暖駅→四脚亭駅→そして瑞芳駅へ向かいます。
台北駅から瑞芳駅までは直通の電車もありますが、そうでない場合は八堵駅で乗り継ぎします。
なお、十分に行きたい場合は瑞芳で平溪線に乗り継ぎます。平溪線は本数が少ないので時刻表を確認して無駄なく観光できるようにした方が良いです。
さて、瑞芳駅についたら、バスに乗り継いで九份老街で降ります。バス停は、瑞芳駅から歩いて3分強ほどのところにあります(下図を参考にしてください、駅前の大きな道を左方向へ3ブロック一直線です)。

台湾では、2023年7月1日からTPASSというカードが発行されており、駅の窓口で悠悠カード(EasyCard)を下さいと言うとTPASSが押し売りされます。しかし、問題ありません。悠悠カードとは完全互換であり、台湾の鉄道、地下鉄(MRT)、バス、コンビニなどで使用可能です。日本のPASMOとほぼ同じと思えば間違いないです。コンビニらでの少額の支払いには、悠悠カード(TPASS)を使うのが便利です。チャージは駅でできます。なお、カードの購入には100元取られます。

九份老街のバス停で降りるとすぐ近くに基山観海亭という展望台があります。まずは、ここに上って九份の風景を堪能しましょう。遠くに見える小島が空に浮いているように見えませんか?

展望台を降りて、右手方向に道なりに歩いていくといよいよ基山街の入り口が見えてきます。基山街は、細くて長いノスタルジックな商店街で、400m程歩くと阿妹茶樓(アーメイチャーロウ)がある場所にたどり着きます。千と千尋の神隠しのモデルになった場所とも言われますが、その真偽は自分には定かではありません。

この商店街でお土産を買いたかったのですが、全部といっても間違いではないと思うのですがクレジットカードが使えるお店がなく、悠悠カードの残額も多くはなく、最近は国内では現金を基本的に持ち歩かない習慣になってしまっていて、台湾でも現金は最低限しか持っていなかったので、やむなく九份でのお土産の購入は断念しました。将来的には分からないですが、台湾はまだまだ現金社会なので、ある程度現金(2~3千元)を持っていたほうが良さそうです。もちろん、ホテルやデパート、大手のお店などではクレジットカードは問題なく使えます。しかし、AMEXはまず使えないと思ったほうが良いですね。

基山街にも少ないですがところどころで、「臭豆腐の生ごみが腐ったような匂い」がする場所があります。自分はあの匂いは耐えられなくて、皆様もお気を付けください。台北の夜市の匂いはここ九份とは比べ物にならないくらい強烈でして、夜市の雰囲気は一回味わえばもう良いかな~~という感じです。「臭すぎです!」あの場所で物を食べる気には自分は到底ならないです(笑)。

阿妹茶樓周辺の写真を取るには、反対側にある海悦楼景観茶坊の階段辺りが絶景ポイントになります。しかし、階段のところにはロープが張られていて立ち入りが出来ない様になっていました。ところがところが、見張り人の方が「日本人ですか?」って聞いてきて、「はいそうです」と答えたら、ロープを外して招き入れてくれました。おかげ様で良い写真が取れました。

ということで、夕食はこのお店(海悦楼景観茶坊)で取りました。
これぞ中華という感じで、美味しく頂けました。

帰りは、九份老街のバス停から台北に戻る直行便があります。1062番と965番のバスです。しかし、台湾の夜はとても早く、8時も過ぎると基山街のお店もほとんどが閉店してしまいますし、バスも9時が最終らしいのですが、本数が少なく、いつ来るか不明でして、仕方なく、来た道をそのまま戻ることにしました。つまり、九份老街からバスで瑞芳駅に移動し、TRAに乗って台北に戻りました。

九份観光のご参考になれば幸いです。

Glyco26におけるレクチンアレイと糖鎖アレイの動向について

2023年8月27日~9月1日にかけて、台北のAcademia Sinica(中央研究院)において、Glyco26が開催されました。

先ずはレクチンアレイ(レクチンマイクロアレイとも呼ばれる)の動向についてまとめてみたいと思います。
ご存知かと思いますが、レクチンアレイが登場したのは2005年であり、二つのグループ、米国のLara Mahalと日本のJun Hirabayashi、よりレクチンアレイを用いた糖鎖プロファイリング解析技術が論文化されました。下記は、Glyco26におけるUniv. of AlbertaのLara Mahalのプレゼン(D010)のひとこまです。

ご参考:Lara Mahalらのグループ
ご参考:Jun Hirabayashi, Atsushi Kunoらのグループ
後者の論文では、レクチンアレイを用いた糖鎖プロファイリング解析法として、これまた世界初の技術となりますが「エバネッセント波蛍光励起法」が採用されたことが記載されています。この方法は、スライドグラスに固定化されたレクチンとアナライトとしての蛍光標識された糖タンパク質の弱い相互作用を液相から非破壊にて直接的に検出することを可能にしたものです。実は、本ブログの管理人も本論文の共著者であり、この技術は糖鎖プロファイラー(GlycoStation® Reader 1200)として、管理人の手により、2007年に上市されました。

Glyco26におけるレクチンアレイを用いた、或いはまたレクチンアレイそのものに関する研究進展としては、前者に関しては、Academia Sinicaのグループと産総研のグループからの発表がありました。
Academia SinicaのWu-Show Suらのグループは、癌細胞が分泌するIL6の糖鎖プロファイリングにレクチンアレイを使用しており(A107)、産総研のAtsushi Kunoらのグループは、心繊維症のパラフィン固定サンプルを用いて、局所部位毎の糖鎖修飾の違いを検証していました。本研究では、進化したエムックの糖鎖プロファイラー、GSR2300、が使用されており、わずか細胞3個から糖鎖プロファイリングを取得することが可能であることが示されていました(C050)。
レクチンアレイに関しては、2つのグループから、ヒトレクチンのアレイ化に関するプレゼンがありました。
ICLのKurt Drickamerらのグループは、C-typeレクチン、ガレクチン、Siglecら合計31種のヒトレクチンを固定化したアレイを用いて、それらヒトレクチンと病原菌との結合特異性をスクリーニングしています。ヒトの自然免疫の最前線にいる各種レクチンが様々な微生物とどのように反応するかという独自の情報を提供するものであり、これによってヒトレクチンアレイの有用性が示されたとしています(D026)。本研究では、ヒトレクチンをBiotin化し、Streptavidinを敷いた基板上に糖鎖が固定化されていました。また、GlycoGeneticsは、ガレクチンをメインとして11種のヒトのレクチンを固定化した商品をアナウンスしていました(C072)。現存するレクチンアレイは、LecChipを代表例として植物レクチンを搭載するものが多く、ヒトレクチンを搭載するレクチンアレイは、レクチンアレイの新しい潮流であります。しかしながら、ヒトレクチンの糖鎖結合特異性は自然免疫系が中心でありそれほど糖鎖の網羅性は高くもなく、糖鎖プロファイリングという視点では、植物レクチンを中心とする従来型のレクチンアレイは十分に強力ですし、網羅性も高く(例えば、Slovak Academy of SciencesのJaroslav Katrilikらの植物レクチンを使ったアレイ(C053)も参考にできる)、従来型のレクチンアレイとヒトレクチンアレイは、使用用途毎に棲み分けが進むものと思われます。

次に糖鎖アレイの動向に関してですが、ご存知のようにその網羅性の高さから米国CFGの糖鎖アレイが、デファクト的なポジションを占めています。この糖鎖アレイを用いて糖鎖結合性タンパク質の糖鎖結合特異性を評価しているプレゼンが幾つか見受けられました。Glyco26で最も注目されたこの分野でのプレゼンは、Harvard Medical SchoolのShang Chuen Wu, Richard Cummings, Sean Stowellらのグループによる「SARS-CoV-2のスパイクタンパク質が血液型Aに対して特異的な親和性を示す」というそれかも知れません(A071)。横浜市大のRyuhei Hayashi, Yashuhiro Ozekiらのグループは、独自の糖鎖アレイ(GlycoTechnica製)を用いて、カイメンレクチンの糖鎖結合特異性を議論していました。新規に見つかったChal18と名づけられたレクチンは、T-抗原に非常に強い特異性を示し、大腸癌細胞に対して強い細胞毒性を示すことも示されました(A031)。
糖鎖アレイに関する新たな潮流は、病原菌に特有な糖鎖をアレイ化する動きです。Academia SinicaのLaurriel Macali and Todd Lowaryらのグループは、66種類の微生物から切り出して精製した糖鎖を固定化した糖鎖アレイを用いてマイコバクテリオファージの糖鎖結合特異性を議論しています。本糖鎖アレイにおいては、糖鎖はネオグライコプロテイン法(即ち、切り出した糖鎖とBSAのコンジュゲートを作り、BSAをスライドグラス上に固定化する方法)を用いてスライドグラス上に固定化されています(A040)。
微生物の糖鎖は多岐に渡りその精製も大変です。更に、実際に微生物表面上で発現している糖鎖の状態と切り出してスライドグラス上に固定化した糖鎖では同一な存在状態ではないことから、Harvard Medical SchoolのHau-Ming Jan and Sean Stowellらのグループは、微生物をそのままアレイ化してしまう方法(microbe microarray: MMA)を提案し、Gal-8との相互作用を例として、MMAの方が糖鎖アレイよりもより正しく結合性を予測できるとしています(A048)。

Glyco26では、全発表数が343件もありましたので、管理人が全てを網羅できず、見落としているものもあるかも知れません。その点をご容赦頂きまして、この情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。

橋本甲状腺炎患者に見られる血中糖タンパク質の糖鎖修飾変化について

Department of Laboratory Medicine, Shengjing Hospital of China Medical University, Shenyang, Chinaらのグループは、橋本甲状腺炎患者に見られる血中糖タンパク質の異常な糖鎖修飾変化について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10348014/

橋本甲状腺炎 (HT) は最も一般的な自己免疫性甲状腺疾患であり、組織へのリンパ球浸潤と甲状腺抗原に特異的な抗体の存在を特徴とします。
本研究では、HT患者27名と健常者コントロール(HC)26名から採取した合計53個の血清サンプルをレクチンマイクロアレイにて解析しています。結果として、HT群のレクチン結合シグナルの大部分がHC軍に比べて有意に弱くなっていることが判明しました。 更に、HT群では、Vicia villosa agglutinin (VVA) 結合シグナルがHC群に比較して有意に増加していることが分かりました。


Mxが思うに、このレクチンマイクロアレイの品質はあまり良くないですね。

KLF12/Gal-1の発現制御が癌の免疫治療の効率化に繋がるかも知れない

Department of Thoracic Surgery, Chinese Academy of Medical Sciences and Peking Union Medical College, Beijing, Chinaらのグループは、KLF12/Gal-1軸が癌の免疫療法に抵抗性を持つ患者に対する新しい治療ターゲットになり得ると報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10432659/

本研究では、腫瘍細胞におけるKLF12の発現減少は免疫逃避の重要なメカニズムであり、抗PD-1療法に対する耐性につながることが実証されました。機構的には、KLF12はGal-1のプロモーター領域に直接結合してその発現を阻害し、それによって腫瘍微小環境へのCD8+ T細胞の浸潤が促進され、腫瘍細胞を死滅させることが出来ると言う訳です。

KLF12 の作用機序に関する継続的な研究と薬剤耐性を回避するための新しい併用免疫療法は、がん患者にとってより効果的な治療選択肢を提供する可能性があると結論しています。

農業WEEK東京展で検索:バイオスティミュラント、根圏、細菌、微生物らをキーワードとして

2023年10月11日~13日にかけて、幕張メッセにて農業WEEK東京展が開催されます。

8月1日から出展社検索が可能になったようですので、「バイオスティミュラント、根圏、細菌、微生物ら」をキーワードとして検索を掛けた結果、次のような会社様が出てきました(敬称略)。
もちろん(同)エムックも出てきます。

OTAアグリオ、ハイポネクスジャパン、インフィニティ、楽々、御幸毛織、イノチオアグリ、島貿易、富士グローブ、セリエ、誠和アグリカルチャ、トクヤマ、倉敷紡績、安藤通商、ファスマック、松本微生物研究所、エンドファイト、環境大善、関西産業、日本オーガニックミネラル、マルナカ松屋商事、ヘラマンタイトン、太陽油化

良い出会いが待っていることを祈ります。

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