FIB-4(肝臓の繊維化指標)がSARS-CoV-2の死亡率と良く相関している

Brigham and Women’s Hospital, Harvard Medical School, Boston, MA, USAらのグループは、FIB-4(肝臓の繊維化指標)がCOVID-19の死亡率と良く相関する独立した指標となり得ることを示しました。
https://aasldpubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/hep4.1650

合計202名のコホート研究からの成果です(87名がMassCPRコホート、115名がBWHコホート)。
FIB-4 という肝臓の繊維化指標は、下記によって定義されるものです、
FIB-4=(Age(year)xAST(U/L)/(PLT(100/uL)x√ALT(U/L))

ロジスティック回帰分析より、FIB-4 が高くなるほどCOVID-19の死亡率と相関していることが示されました:OR = 1.75 (95% CI, 1.37, 2.23; P < 0.001)。性、BMI、民族、高血圧、糖尿病、レムデシブルの投与、肝臓疾患らを勘案して再計算された結果もほぼ同様の値を示しました (adjusted OR = 1.79; 95% CI, 1.36, 2.35; P < 0.001)。 結論として、入院時に測定されたFIB-4がCOVID-19による死亡を予測する上で、独室した優れた指標となることが示されました。