小児の早発性1型糖尿病のバイオマーカーとして、補体C3の糖鎖プロファイルが使える

Faculty of Pharmacy and Biochemistry, University of Zagreb, Zagreb, Croatiaらのグループは、血漿中の補体C3のハイマンノース型糖鎖構造の変化をバイオマーカーとして使用することで、早発性1型糖尿病の子供を健常者からAUC 0.879で判別することが出来たと報告しています。
https://www.mcponline.org/article/S1535-9476(22)00215-8/fulltext

子供の1 型糖尿病は、補体C3のハイマンノース構造におけるマンノース単位の増加(すなわち長鎖のハイマンノース)と関連していました。
この実験では、ハイマンノース糖鎖修飾を受けた補体C3をConA レクチンで濃縮し、その糖鎖構造を LC-MS/MS で分析しました。補体C3には、Asn85とAsn939、にふたつの糖鎖修飾部位があり、高度にハイマンノース修飾された構造は、以下に示すように1 型糖尿病の発生と共により長鎖の構造になっていました。