N501Y変異を持つSARS-CoV-2 S-タンパク質とACE2の結合構造について

University of British Columbiaらのグループは、Cryo電顕を用いて、N501Y変異を持つSARS-CoV-2 S-タンパク質とACE2の結合構造を研究しています。
https://journals.plos.org/plosbiology/article?id=10.1371/journal.pbio.3001237

ACE2とSARS-Cov-2 N501Y変異との結合構造は、オーバーオールに見て、N501Y変異のないそれと同じです。しかしながら、局所的な構造変化が起こっており、ACE2のY41とK353の間に存在する空隙にY501の芳香環が挟み込まれ、垂直π–π 相互作用が存在するとしています。これがN501Y変異で感染力が上がっている原因と考えられます。

同じような結論は、他の研究者からも報告があり、既に下記の記事をブログに上げていました。