IgA腎症の診断:血中の特異的な糖鎖修飾を受けたIgA1をWFAレクチンとIgA1抗体でサンドイッチ

シスメックスのグループは、IgA腎症の診断マーカーとしての血清WFA+-IgA1の評価結果について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9104065/

著者らは、IgA1の異常な糖鎖修飾に焦点を当てたWisteria floribunda 凝集素(WFA)レクチンと抗IgA1モノクローナル抗体を使用したIgA腎症(IgAN)を診断するための自動サンドイッチイムノアッセイシステムの評価結果について報告しています。

イムノアッセイのためのWFAの有用性はレクチンマイクロアレイによって調査されました。下図は、健常者(HC)およびIgAN患者におけるマイクロアレイ結果の典型的な画像を示しており、健常者と比較してIgAN患者に由来するIgA1でWFAシグナルが有意に増加していることが確認されました。

残念ながら、結果は診断アッセイの観点からは期待外れのようでした、感度= 66%、特異性= 62%。