HLA-IとHLA-IIに抗原提示されるSARS-CoV-2のペプチドドメイン

Weizmann Institute of Science, Rehovot, Israelらのグループは、SARS-CoV-2感染に由来するHLA-I と HLA-II 抗原提示ペプチドに関して報告しています。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34166618/

ACE2を発現するHEK293T細胞、IHW01070細胞、およびCalu-3細胞をSARS-CoV-2で感染させました。HLA-IとHLA-IIに抗原提示される抗原をプロファイルするために、HLA peptidomicsを使用し、実験は三回行われました。因みに、ご存じのように、HLA-Iは内因性ペプチド抗原を、HLA-IIは外因性ペプチド抗原を提示します。

10個のHLA-Iペプチドが発見されました。
2個はspike proteinから, NEVAKNLNESL and TGSNVFQTR、
2個はnsp3から, STTTNIVTR and YYTSNPTTF、
1個がORF3から, FTIGTVTLK、
1個がnsp1から, HSSGVTREL、
4個がnucleocapsidから, APRITFGGP, RITFGGPSD, NAPRITFGGP & ITFGGPSDSTGSNQNGER。

25個の畳み込まれたペプチドセットがHLA-II抗原としてmembraneから 発見されました。

これらの情報はワクチン開発に役にたちそうですね。