英国および南アフリカでの新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異がワクチンに及ぼす影響

英国および南アフリカでの感染爆発の背後には、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の変異が関係していると指摘されています。数多くの変異が発生しているのですが、これらに共通する変異は、N501Yであることも既に示されています。
University of Texas Medical Branch, Galveston TXのグループは、この変異がファイザーのワクチンであるTozinameran(BNT162b2, a nucleoside modified RNA vaccine)の効果に如何なる影響を与えるかについて報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7805448/

N501の遺伝的バックグラウンドであるY501との比較実験を、ワクチンを投与後、2週間及び4週間経過後の20人の血清を用いて、N501とY501ウイルスに対する中和抗体力価を測定することで実施しました。結果として、ほぼ同一の力価を得たとのことです。