普通紙、インクジェット紙、インクジェット写真用紙上でのSARS-CoV-2ウイルス活性の変化

京都府立医科大学らのグループは、SARS-CoV-2とインフルエンザウイルスの異なった表面コーティングを持つ3種類のポストカード上での安定性に関して報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8590490/

ポストカードの様な紙を介してのウイルス感染の評価は重要だと思われますが、現在のところまだ良く分かっていません。

そこで、本実験では、3種類の異なった表面コーティングを持つポストカード、普通紙(PP)、インクジェット紙(IP)、インクジェット写真用紙(IPP)、上でのウイルスの安定性が評価されました。
SARS-CoV-2 とインフルエンザウイルスの生存時間は、普通紙に比べて、インクジェット紙やインクジェット写真紙の方が顕著に短いことが分かりました(下図は、SARS-CoV-2)。
従って、普通紙ではなく、インクジェット紙やインクジェット写真用紙のポストカードを使うことがウイルスの感染リスクを下げるために有効だと考えられます。