新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の英国及び南アフリカ変異株に対するModernaとPfizerのワクチンの有効性について

Columbia University Vagelos College of Physicians and Surgeonsらのグループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の英国及び南アフリカ変異株に対するModernaとPfizerのワクチンの有効性について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7852271/

英国および南アフリカ変異株には、従来のD614Gに加えて、下記のような変異が入っています。 英国変異株(B.1.1.7 )には8個の変異が(UKΔ8と略記)、南アフリカ変異株(B.1.351)には9個の変異が入っています(SAΔ9と略記)。
ModernaとPfizerのワクチンを接種したボランティアからの血清サンプルを用いて力価を測定した結果、D614GをWTとして、UKΔ8ではそれほどでもないですが(1.8 倍, Moderna; 2.0 倍, Pfizer)、 SAΔ9では(8.6 倍, Moderna; 6.5 倍, Pfizer)と、かなり力価が下がっていることが示されています。