感染力の強いSARS-CoV-2 デルタ株の蔓延もあるが、Pfizerのワクチン接種から半年も経つと感染リスクが上がりだす

Leumit Health Services, Israelらのグループは、Pfizerの2回ワクチン接種後の経過時間がSARS-CoV-2の感染予防に対して与える影響を調査しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8366798/

本研究のコホートサイズは、ワクチンの完全接種を受けた33,993名(49% 女性、平均年齢 47歳)を含んで居ます。Pfizer-BioNTech BNT162b2ワクチンの二回接種を受けたこの大きなコホートにおいて、ワクチン接種完了後146日(約5カ月)が経過すると、SARS-CoV-2に対する感染リスクが顕著に上がってくるということがあります。この傾向はすべての年齢層で同じなのですが、年齢が上がるほど感染リスクは上がっており、60歳以上の場合で、感染リスクのオッズ比は3.00倍に上がっていました。しかしながら、この研究期間を通じて、SARS-CoV-2の新しい感染はデルタ株(B.1.1627.2)であることを考慮する必要がありそうです(113名の内、93%がデルタ株)。

ブログ管理人は、現在のPfizer-BioNTech ワクチンはデルタ株に対しても有効なようですが、それにしてもワクチンを接種して半年も経つと防御効果が弱くなり始めており、三回目のブーストワクチンを考慮すべきであるように思います。