大豆の栽培土壌にキチンを添加した場合の根圏細菌叢の特徴的な変化

Key Laboratory of Mollisols Agroecology, Northeast Institute of Geography and Agroecology, Chinese Academy of Sciences, Harbin, China, らのグループは、大豆の栽培土壌にキチンを添加した場合の根圏細菌叢の変化について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9730418/#SM1

キチンの土壌への添加は、大豆連作の障害を軽減する有望な方法と考えられていますが、その根底にあるメカニズムは不明のままです。

そこで、本研究においては、キチン添加による根圏細菌叢の変化が評価されました。
細菌のOTUレベルでは、キチン添加は、ストレプトマイセス、スフィンゴモナス、バチルス、メソリゾビウム、およびニトロスピラの相対存在量を有意に増加させました。
真菌の門レベルでは、キチン添加は、接合菌門の相対存在量を著しく増加させ、逆に、フザリウム、パラフォマ、シリンドロカルポン、およびセプトリアらの植物病原体の相対存在量を大幅に減少させました。