食道扁平上皮癌における特異的な糖鎖マーカー

Northwest University, Xi’an, Chinaらのグループは、食道扁平上皮癌における特異的な糖鎖マーカーを報告しています。
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fchem.2021.637730/full

サンプルには、唾液が使用され、遠心して可溶成分のみを取り出し、プロテアーゼインヒビターを加えたものが使用されました。健常者(HV)と食道扁平上皮癌患者(Esophageal squamous cell carcinoma:ESCC)の糖鎖修飾構造の違いを、レクチンマイクロアレイを用いて評価しています。結果として、DSAとECAレクチンがESCCに特異的であり、Galβ1-4GlcNAc 修飾を受けたN-型糖鎖がESCCのマーカーになり得るとしています。