新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染したCOVID-19患者の軽症者と重症者の血清中のIgG応答について

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染したCOVID-19患者に対し、(Architect and iFlash)のIgG抗体検査で軽症者と重症者の血清中のIgGを測定したところ、重症者からはすべてIgGが検出され、軽症者の場合は、IgGが検出されない場合もあったとのことです。しかしながら、中和抗体を検査する方法を用いたところ、IgGが検出されなかった軽症者からも中和抗体が検出されたとのことです。つまり、COVID-19の抗体検査でどの方法を採用するか、という問題は非常に大切だということです。

IgGが立ち上がるのは、重症者の場合は、症状が出てから平均11日目(7日~20日のレンジ)、一方軽症者の場合は平均22日目(14日~79日のレンジ)となり、産生されるIgGの総量は重症者の方が軽症者よりも多くなっています。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0241104