Department of Transplantation, Instituto Nacional de Ciencias Médicas y Nutrición Salvador Zubirán, Mexico City, Mexicoらのグループは、HLAタイプとCOVID-19の関係性について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8982524/
メキシコのチアパス州タパチュラでのパイロット研究では、対立遺伝子HLA-A*68を持つ患者では、重症化の頻度が減少していました(OR = 0.4, 95% CI =0.20-0.86)。 HLA-A*68は、メキシコの先住民の祖先集団に高頻度で存在する祖先対立遺伝子であり、最も頻度が高いのは、ユカタン州メリダ、およびユカタン地方の住民です。 HLA-A*68のようなCOVID-19に対して保護的な対立遺伝子の存在は、この地域がメキシコ全体で最も影響を受けていない理由のひとつであり、COVID-19の発生率が低い理由を少し説明することができます。
一方、HLA-A*01対立遺伝子は、致命的な結果を招きやすいようです。