GlycoStation誕生秘話(番外編:Europe)

GlycoStation誕生秘話(番外編:Europe)

欧州の市場開拓には、BioEuropeというバイオテクノロジーの展示会を良く使用しました。BioEuropeは、春と秋、年に2回場所を変えて開催されます。

グライコテクニカにとっては、Frankfurtで開催されたBioEurope2014とMunichで開催されたBioEurope2015というのはある意味大きなマイルストーンになっています。BioEurope2014では、オーストリアのウイーンにあるBiomedicaとVela Laboratories、フランスのオルレアンにあるGLYcoDiagとの運命的な出会いがあり、翌年にはBiomedicaとGLYcoDiagが欧州におけるグライコテクニカの代理店となりました。そして、Biomedicaの協力にて、Vela Laboratories内に「糖鎖プロファイリングの受託解析センター」が開設されました。

BioEurope2015では、GlycoStationとともに、iPS細胞用の培地「SODATT」を新商品として展示しました。この商品は、iPS細胞用の既存培地(StemFitなど)に対して、コスト競争力に焦点を当てて開発したiPS細胞用培地であり、Serum-free、Xeno-free、b-FGF/TGFβ-freeをキャッチコピーとしていました。本商品開発は、京大iCeMSからのライセンスを得て進めたものです。

残念ながら、本商品はiPS細胞の多能性維持という観点で不安定性があることが判明し、成功には至らなかったのですが、グライコテクニカの新商品開発という視点では一つのエポックメイキングな出来事となっています。

(Eden Noelが歌う)

なお、グライコテクニカの培地関連のビジネスは、合同会社エムックにて継承発展させており、iPS細胞用培地こそないものの、間葉系幹細胞用培地、EC細胞用培地、肝細胞用培地、上皮細胞用培地、間葉系間質細胞用培地、線維芽細胞用培地などが製造販売されています。

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糖鎖プロファイリング技術のパイオニア 環境再生型農業の実現

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