リンが欠乏している環境下で根から分泌される化合物が、根圏バクテリアのリンの可溶化活性を促進する

Department of Horticulture and Landscape Architecture, Center for Root and Rhizosphere Biology, Colorado State University, Fort Collins, CO USAらのグループは、リンが欠乏した環境下で誘起される根からの分泌物(ガラクチノール、スレオニン、4-ヒドロキシ酪酸)が、根圏バクテリアのリンの可溶化活性を促進すると述べています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10006420/
The effect of the three root-exudate derived compounds on the enhancement of P solubilization by bacteria was assessed.

リン酸カルシウム (無機) 培地では、スレオニン、4-ヒドロキシ酪酸、ガラクチノール、どれもが、エンテロバクター及びシュードモナス菌のリンの可溶化活性を促進しました。 バチルス菌では、スレオニンと 4-ヒドロキシ酪酸のみがリン可溶化活性を促進しました。

フィチン (有機リン酸塩) 培地では、どの根圏細菌株においても、リンの可溶化活性には有意な変化はありませんでした。