アルツハイマー病の新規エクソソームマーカーを発見

産総研と京大のグループは、アルツハイマー病のマーカーとして、高性能な新規エクソソームマーカーを発見しました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33345458/

アルツハイマー病の患者では、健常者に比べてエクソソームの糖鎖修飾に大きな違いがあり、強くハイマンノース修飾を受けていることを発見しました。
そこで、ハイマンノース特異的なレクチンを用いて、レクチンブロッティングを行った結果、80kDa付近に非常に強いバンドが見つかり、それがCD61(エキソソームのマーカー)であることが分かりました。

Tim4(T cell immunoglobulin and mucin domain-containing protein 4)とエクソソームの各種CDマーカー(CD61, CD41, CD63, and CD9)に対する抗体でサンドイッチアッセイを組んだところ、Tim4-αCD63が最も高い判別能力を示し、AUC=0.957が得られたとのことです。