抗リン脂質症候群患者のIgGの糖鎖修飾変化をレクチンマイクロアレイで調べる

Department of Rheumatology and Clinical Immunology, Chinese Academy of Medical Sciences & Peking Union Medical College, Beijing, Chinaらのグループは、抗リン脂質症候群(APS)患者のIgGの糖鎖修飾変化をレクチンマイクロアレイで調査した結果を報告しています。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/sji.13366

APS患者のIgG複合体は、健常者コントロールおよび疾患コントロールと比較して、GalNAc残基の発現量が有意に増加していることが判明しました。このことは、IgG上のGalNAc修飾の上昇がAPSの進行に関与していることを示唆しています。
ただし、N-型糖鎖修飾と比較して、O-型糖鎖修飾がIgGの構造および機能に及ぼす影響については、未だ解明されていません。