子宮内膜がんで見られる血清タンパク質のN-型糖鎖修飾の変化について

Medical Research Center, State Key Laboratory of Complex Severe and Rare Diseases, Peking Union Medical College Hospital, Chinese Academy of Medical Sciences and Peking Union Medical College, Beijing, Chinaらのグループは、子宮内膜がんで見られる血清タンパク質のN-型糖鎖修飾の変化について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10331720/

本論文では、子宮内膜がんの血清バイオマーカーを見つけるために、血清糖タンパク質のN-型糖鎖の修飾変化をMALDI-TOF-MSを用いて調べています。

結果として、次のような糖鎖修飾異常が見つかっています。
(1) ハイブリッド型糖鎖に対するハイマンノース型糖鎖の比率が、コントロールと比較して子宮内膜がんで大幅に増加、
(2) フコシル化が子宮内膜がんで大幅に減少、
(3) 二分岐および三分岐型糖鎖のシアリル化は、主にα2,6 結合グリカン種の増加により、コントロールよりも子宮内膜がんで大幅に増加。