SARS-CoV-2 Spikeタンパク質のSite-specificな糖鎖修飾の違いについて

University of Southamptonらのグループは、SARS-CoV-2のSpikeタンパク質(All recombinant)について、糖鎖の修飾状態がどのように違うか?について、5つの研究機関のサンプルを比較しています。
使用されている細胞株は下記のようです。
HEK293: Amsterdam, Harvard,
HEK293F: Southampton/Texas,
HEK293T: Oxford,
CHO: Swiss,
糖鎖修飾が宿主細胞の違いや培養条件の違いを反映して(?)、かなり研究機関毎に異なっていることが分かります。
基本的には、Oligo mannoseと複合型のN-型糖鎖が発現しています。

ブログ管理人にとっての興味は、この違いが、SARS-CoV-2の感染力にどの程度の違いをもたらしているか?更には変異が入った時に、糖鎖修飾がどの程度変化を受けているか?そしてそれがどの程度感染力に影響しているか?という課題です。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.03.08.433764v1.full