SARS-CoV-2再感染のリスクはどの程度なのか?

Cornell University, Doha, Qatarらのグループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の再感染のリスクがどの程度あるのかについて報告しています。
https://www.thelancet.com/journals/eclinm/article/PIIS2589-5370(21)00141-3/fulltext

2020年4月16日~12月31日にかけてSARS-CoV-2感染陽性となった43,044人を対象とし、最初の抗体テストの後、14日後以降にPCRのSwab検査で陽性となった人が再感染の可能性があると定義しています。

結果として、SARS-CoV-2に罹った人の再感染に対する抑止効果は、92.7% (95% CI: 91.3–93.9%)に達したとのことです。また、再感染した場合の病態は、最初の病態よりも軽症の場合がほとんどであるとのことです。この再感染に関する抑止効果は、mRNA COVID-19ワクチンで報告されている有効性と同レベルであることは非常に興味深い結果です。