SARS-CoV-2を真似た新規ウイルス粒子様ワクチンが高効率で機能する

Center for Coronavirus Research, University of Minnesota, Saint Paul, USAらは、新規のSARS-CoV-2様ナノ粒子ワクチンを開発しています。
https://journals.plos.org/plospathogens/article?id=10.1371/journal.ppat.1009897

プロテインAのN末端を含むルマジンシンターゼタンパク質を用いて、ウイルス様ナノ粒子(VLP)ワクチンのナノ粒子骨格を作りました。ナノ粒子の直径は、約15nmでありました。このVLPナノ粒子にFcのC末端を含んだSARS-CoV-2 RBDを結合させ、VLPワクチンとしました。これによって、Fc部をもったSARS-CoV-2 RBDを60コピー、即ち、SARS-CoV-2 RBD 120コピーをVLPに乗せることが出来ています。

著者らは、このVLPワクチンによって、マウス実験ですが、高い力価を持つ中和抗体を誘起することが出来、2カ月間ほとんど変化なく継続したとしています。そしてまた、SARS-CoV-2変異体(アルファ、ベータ、ガンマ株)に対しても良好な力価を得ることが出来たとしています。

いろいろなワクチンが検証されることは非常に有益であろうとブログ管理人は思います。