COVID-19回復期患者の血清のSARS-CoV-2 オミクロン変異株に対する中和活性の低下

Division of HIV/AIDS and Sex-transmitted Virus Vaccines, Institute for Biological Product Control, National Institutes for Food and Drug Control, Beijing, Chinaらのグループは、SARS-CoV-2 オミクロン変異株に対するCOVID-19回復期患者(28名)の血清の中和活性を評価しました。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/22221751.2021.2017757

32個の変異すべてを含むSARS-CoV-2 オミクロン Spike(PV-オミクロン)を発現する新しい疑似型ウイルスを構築し、このPV-オミクロンに対する回復期患者の血清(28名のCOVID-19患者からの回復期血清)の中和活性が測定されました。中和活性のED 50、および参照株D614Gと比較した結果も評価されました(下図参照)。デルタ株に比べるとオミクロン株は、中和活性が5.4倍ほど下がっているようです。