新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)とHCoVsの交差抗体の存在について

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)と風邪の一因となるコロナウイルス(HCoVs)間の交差抗体について調査した結果が下記のグループから報告されています。
https://science.sciencemag.org/content/early/2020/11/05/science.abe1107

新型コロナウイルスに感染していない人でも、HCoVsの抗体が交差反応を示すことによって、SARS-CoV-2の感染を抑制する効果があるとのことです。
この交差抗体は、SARS-CoV-2のRBDをエピトープとするものではなく、アミノ酸配列に共通配列が多い、S2領域をエピトープとするもののようです。

 

 

 

 

また、この交差抗体を持つ人は若年層に多く、若年層がCOVID-19で重症化しにくいという現象にもHCoVsの抗体が交差反応を通して関わっている可能性があります。