新型コロナウイルス(COVID-19)において、IgM Memory B細胞の減少が重症化と相関している

新型コロナウイルス(COVID-19)において、一般的には、自然免疫と獲得免疫のアンバランスが重症化の引き金を引くのではないか?と考えられています。
Univ. of Pavia(イタリア)のグループは、IgM Memory B細胞の減少が重症化に関係していることを示唆しています。
https://www.nature.com/articles/s41598-020-77945-8

IgM Memory B細胞は、健常者では、中央値=65.0/uL(IQR: 51.0 – 85.0/uL)であるのに対して、COVID-19患者では、中央値=5.9/uL(IQR: 2.1 – 13.9/uL)と大幅に減少しており、評価されたCOVID-19患者数は66名と少ないのですが、IgM Memory B細胞の減少は、重症化と相関していることも示されました。
年齢、性別らと、このIgM Memory B細胞の減少との間には相関は見られませんでした。