自閉症スペクトラム障害(ASD)を発症したラットの前頭前野における糖鎖修飾の変化

College of Life Sciences, Shaanxi Normal University, Xi’an, Shaanxi, Chinaらのグループは、自閉症スペクトラム障害(ASD)を発症したラットの前頭前野における糖鎖修飾の変化について、レクチンマイクロアレイを用いた評価結果について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9772556/

レクチンマイクロアレイを用いることで、次のような糖鎖修飾の変化がラットの前頭前野に起こっていることが示されました。
(1) 多分岐のハイマンノース構造がASDラットで増加する(ConAによって認識される)、
(2) 複合型二分岐アガラクト型のN‐型糖鎖がASDラットで増加する(GSL-IIによって認識される)、
(3) Siaα2-3 Gal/GalNAc(MAL-IとWGAによって認識される)とα‐GalNAc structure (BPLとVVAによって認識される)がASDラットで減少する。