ワイルドライス(イネ科マコモ属の植物)の根圏から抽出した植物成長促進細菌について

Northeast Institute of Geography and Agroecology, Chinese Academy of Sciences, Chinaらのグループは、ワイルドライス(イネ科マコモ属の植物)の根圏から抽出した植物成長促進細菌について報告しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC9324538/

お米は世界の食用作物において重要な位置を占めており、人口の約 50% がお米を主食として生活しています。ワイルドライスは、栽培イネにとって重要な改良資源であり、生物的および非生物的ストレスに対する抵抗性の独特の能力は、多くの学者の注目を集めています。

ワイルドライスの根圏からスクリーニングした細菌株の機能を調べた結果、イネいもち病に対して良好な抑制効果を示す細菌株が18株、リン可溶性、カリウム可溶性、窒素固定能を有する細菌株が33株見つかりました。鉢植え実験では、499G2 (Peribacillus simplex)、499G3 (Bacillus velezensis)、および 499G4 (Nacillus megaterium) の3つの細菌株がイネいもち病抵抗性に加えて、栽培イネの生育にプラスの効果をもたらしました(下図参照)。

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