メチレンブルーで、新型コロナウイルス(COVID-19)の過剰なサイトカインと炎症メディエーターを全てブロック

Fondazione IRCCS Istituto Neurologico Carlo Besta, Via Padova, Milan, Italyらのグループは、新型コロナウイルス(COVID-19)におけるサイトカイン阻害剤らの抗ウイルス薬の有効性が低いのは、(1)おそらくウイルスが炎症反応を引き起こしており、もはや主役ではなくなった抗ウイルス薬投与の遅れに、(2)抗サイトカイン薬の比較的低い効能は、数十のサイトカインの内の1つまたは数個にしか作用しないということ、(3)加えて、他の炎症メディエーター(活性酸素種と窒素種)が標的にされていないからだ、と説明しています。

炎症メディエーターが過剰に生成されると、反応種は広範な細胞および組織の損傷を引き起こします。活性種とサイトカインの過剰産生を阻害することが知られている唯一の薬剤は、マラリア、尿路感染症、敗血症性ショック、およびメトヘモグロビン血症の治療に効果的に使用される消毒特性を備えた低コストの染料であるメチレンブルーです。COVID-19の急性呼吸窮迫症候群と対比するためにメチレンブルーをテストしましょう、と提案しています。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7728423/