新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のRT-PCRのCt-値について

Albert Einstein College of Medicineのグループは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のRT-PCRにおけるCt-値と死亡率の間の相関について、後ろ向き試験の統計解析から、その結果を報告しています。
https://journals.plos.org/plosone/article/authors?id=10.1371/journal.pone.0244777

新型コロナウイルスで入院した患者1044名に対する後ろ向き試験の結果です。
RT-PCRのCt-値を4分割して統計分析をしています。
Q1: Ct=<22.9
Q2: 23.0<Ct<27.3
Q3: 27.4<Ct<32.8
Q4: Ct=>32.9

結果として、院内死亡率とCt-値は逆相関していることが示されています。
つまり、Ct-値が低いほど院内死亡率が上昇し、Ct-値が高いほど院内死亡率が減少するようです。

言い換えれば、暴露したウイルス数が多ければ、あるいはまた体内でのウイルス増殖が多ければ、死亡率があがるということになります。